Tuesday, November 6, 2012

速報:2012年米大統領選挙、オバマが再選確実に


民主党のオバマ大統領、再選確実

CNN 2012.11.07 Wed posted at 13:21 JST




(CNN) 6日投開票の米大統領選で、民主党のオバマ大統領の再選が確実となった。

CNNの集計によると、大統領は激戦州オハイオ州などで勝利を確実にして選挙人274人を獲得し、当選に必要な270人を突破した。

オバマ大統領は同日深夜までに、選挙人55人を擁する大票田カリフォルニアと、激戦州のひとつアイオワの両州で勝利を確実にしていた。

下は、大統領選挙のプロセスを説明した動画。




今回の選挙は、もともとオバマの優勢が伝えられていた。ロムニーの地元のマサチューセッツ州でオバマが勝利した時点で、ロムニーは負けるような気がした。といっても、マサチューセッツ州は、全米でもリベラルな雰囲気を持つ街として知られている。

ロムニーが2003年から4年間にわたって知事を務めたときは、州の医療保険改革を進めるなど、オバマ政権も手本にしたリベラル的政策で住民から支持を得ていた。ところが、今回の大統領選挙では、オバマ政権の医療改革を批判するなど、保守的“変節”ぶりを見せられ、失望した住民が多かったのではないか。

さらに、中絶や同性婚問題でも主張を二転三転させ、リベラル派から保守派に転じたロムニーを見放した有権者は少なくなかったと思う。もし、ロムニーが共和党ではなく、民主党から立候補していたら、オバマよりも人気があったに違いない。

それにしても、4年前の大統領選に比べたら、今回は激戦だった。4年前、オバマは、投票日当日は、選挙運動をしなかったが、今年は、投票日当日もロムニーが遊説を続けたこともあり、オバマも激戦区で支持を訴えた。

今回、オバマが勝利した理由の一つにハリケーン・サンディが挙げられる。オバマ政権はまず、ハリケーン上陸前にいくつかの州に緊急事態を発令する迅速な対応を見せた。そのおかげで、あれだけ大きな被害に遭いながら、死傷者が少なかったのだ。

ハリケーン・サンディの通過後にはすばやく被災地を訪れ、有権者らを慰めた。被害が大きかったニュージャージー州ブリガンティンでは、同州のクリス・クリスティ知事に同行し、涙を浮かべる市民を励ます姿も見られた。

ハリケーン・サンディが、激しくオバマに追い討ちをかけていたロムニーの勢いを止め、オバマを勝利に導いたと言っても言い過ぎではないだろう。その他にも10月の雇用統計で就業者数が増加したことも追い風となった。

今回、ロムニーは勝利宣言しか用意していないと言っていたが、今頃、必死で敗北宣言に書き換えているかもしれない(笑)。

一方、次の4年間を託されたオバマ氏だが、大統領選と同時に行われた連邦議会選挙では、下院は、共和党が過半数を握るのが確実視されており、上下両院の「ねじれ」が続く可能性が高まっている。オバマにとっては、これまで通り、難しい政権運営をまかされることとなるだろう。

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